敏感肌の塗り薬と化粧水ってどちらを先につけるべき?
敏感肌にはいろいろな種類がありますが、そのどれもに共通しているのが「何らかの原因でバリア機能が正常に働かなくなり、肌が乾燥して外部からの刺激を受けやすくなっている」ということです。
敏感肌を改善するためには肌を乾燥から守り、化粧水などでしっかり保湿してあげる必要があります。
でも、敏感肌の悪化で塗り薬を処方されている場合は、塗り薬を先に塗ったらいいのか化粧水が先なのか悩みますよね。
先に答えを言うと、どちらが先でも大差はないそうです。
というのも、皮膚科の先生により指導の仕方が違うので、明確にどちらが先の方が良いとは言えないようです。
でも、それでは何も解決しませんよね。
敏感肌の塗り薬でよく処方されるのが『ヒルドイド軟膏』です。
クリームタイプとローションタイプがあり
①保湿作用
②抗炎症作用
③血行促進作用
の3つの効果があります。
なので、ヒルドイド軟膏やその他の保湿成分の入っている塗り薬を塗っている人は、保湿の為の化粧水は本来塗る必要はありません。
でも、やっぱり化粧水で美容成分も吸収したいという人もいると思います。
両方塗りたいという人にオススメは
①化粧水
②塗り薬
の順番です。
基礎化粧品も化粧水の後にクリームを塗ることが多いですよね。
化粧水で水分を与えてから、塗り薬で更に保湿して外部の刺激から敏感肌を守りましょう。
湿疹が酷い時に化粧水は良くない?
敏感肌が悪化すると、かゆみや赤み、更には湿疹等が症状として現れます。
その症状が現れた時、「もっと化粧水で保湿しなきゃ!」とバシャバシャと化粧水をつけていませんか?
実は、湿疹が酷い時に化粧水を使うことで、更に湿疹を悪化させて治りを悪くしてしまっている可能性があるんです。
湿疹が酷い時に化粧水を使うと、ピリっと痛みが走ったりしませんか?
これは肌に刺激を与えている事となり、湿疹が治るどころか余計な皮脂の分泌にも繋がって悪循環になってしまいます。
更に、湿疹が出ている時はステロイドの入った塗り薬を処方される事もありますよね。
ステロイドは、湿疹のある場所のみに、擦り込まず薄く伸ばして塗るようにと指導があります。
ステロイドを塗った後に化粧水を塗ってしまうと、他の場所にもステロイドがついてしまったり、擦り込んでしまって逆に肌への負担となり、症状悪化に繋がりかねません。
なので、湿疹が酷い時は一旦化粧水はお休みしましょう。
でも、化粧水を塗らなかったらどうやって保湿したらいいの?と思いますよね。
病院で塗り薬や保湿クリームを処方されている場合は、その保湿クリームだけで十分保湿効果が得られますし、湿疹が酷い時でも肌への負担が少ないというメリットがあります。
処方された塗り薬がない場合に代用できるのは、ドラッグストア等でも購入できる『ワセリン』や『馬油』です。
敏感肌で湿疹が酷い時は、化粧水ではなく保湿効果のあるクリームで簡単なケアをするだけにしましょう。
部分的な敏感肌のケアのコツとは?
一口に敏感肌と言っても、顔全体というわけではなく部分的な敏感肌に悩んでいる人も多くいます。
部分的に赤みや痒み、湿疹が出たりすると、どのようにしてケアしたら良いのか迷いますよね。
部分的な敏感肌の上手なケア方法のコツを伝授します。
ケアの前にまずはメイクの段階から…
●部分的な敏感肌のメイクは極力薄めに!
部分的に敏感肌になりやすいのは、頬や顎、目元や口元です。
これらの部分、普通にメイクしていても厚塗りしてしまう部位ですよね。
でも厚く塗るという事はクレンジングも知らず知らずのうちにゴシゴシと力を入れていましがちで、肌に余分な刺激を与えてしまいます。
とにかく薄く、厚塗りしないように心がけましょう。
●クレンジング、洗顔は優しく丁寧に!
洗顔を部分的に変化をつけながらするのはかなり根気がいりますが、ここは使い分ける必要はありません。
大事なのは適切なクレンジング、洗顔方法をする事。
クレンジングはゴシゴシとこするのではなく、マッサージをするように優しく丁寧に行いましょう。
洗顔は30度~のぬるま湯を使って汚れを落とすと、肌への負担が少なくなります。
そして、一番大事な部分的な敏感肌の塗り薬や化粧水を塗る方法!!
まず押さえたいポイントは『コットンではなく素手』で塗る事です。
コットンを使う人は結構多いのですが、敏感肌にコットンは刺激になってしまうので、刺激の少ない素手で塗るようにしましょう。
第2ポイントは『部分的に敏感肌になっている場所には化粧水を使わない』事。
化粧水の成分が敏感肌の原因になる場合もあるので、部分的に敏感肌になって何らかの症状が出ている場合は、その場所には化粧水は使わない事をオススメします。
でも、その部分が頬や顎などの広範囲だと、それ以外の場所に化粧水を塗るのも大変ですよね。
そんな場合は思い切って化粧水は一切使うのをやめましょう!
化粧水ではなく保湿クリームを、敏感肌になっている部分も含めて顔全体に塗ってあげるのがベストなケア方法です。
そして押さえておきたいコツがこちら。
『ちゃんと手でなじませてから塗る』
些細な一手間ですが、この一手間があるだけで肌へのなじみも違ってきますし、いきなり冷たい保湿クリームを塗るよりも低刺激になります。
部分的な敏感肌をケアする際のコツは
・メイクは小分けして敏感な部分に刺激を与えないように。
・クレンジング、洗顔は部分的に気にするのではなく、方法自体の見直しを。
・塗り薬、化粧水を使った保湿は、手で人肌になじませてから優しく塗る。
基本的には化粧水はナシで大丈夫!です。
このポイント押さえて、厄介な部分的な敏感肌も簡単に、でもしっかりとケアしましょう。